Coffee and Contemplation

海外ドラマや映画、使われている音楽のことなど。日本未公開作品も。

2020-01-01から1年間の記事一覧

理想のラブコメを求めて

一年を振り返る頃には年初に観た作品のインパクトは随分薄れているものだが、それでも今年の映画鑑賞は強烈なスタートだったことは覚えている。私史上最強のラブコメ『Long Shot(ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋)』に出会えたからだ。 ラブコメな…

優しいロックスター×アルフィー・アレンは最強の組み合わせ

ラブコメが好きで、いつかラブコメに出てほしいと思っている俳優が何人かいる。アルフィー・アレンもその一人だったが、ラブコメとはちょっと違うもののそれに限りなく近い作品にこんなに早く出てくれるとは思わなかった。ビーニー・フェルドスタイン主演『H…

自分たちのコミュニティは、自分たちで描く

" data-en-clipboard="true"> ロンドン時代、家のあるEalingと中心部の繁華街の間にあるNotting Hillは好きな街だった。アンティーク市やお洒落な街並み、ヒュー・グラントの本屋のNotting Hillだ。せっまい部屋に住んでいたのでお洒落な家具や置物など買え…

思い出をレトロカルチャーにする作品たち

80年代くらいのロックやダンスミュージックが好きだ。マッチングアプリのプロフィールに好きなバンドを書けと言われたら、The SmithsとかThe Cureと書くと思う。そういう音楽を使った『The Perks of Being a Wallflower(ウォールフラワー)』や『Sing Stree…

奴隷制度を終わらせることはできなかったが、奴隷制度を終わらせた戦争を始めた英雄

" data-en-clipboard="true">イーサン・ホーク肝入りのプロジェクトということで楽しみにしていた『The Good Lord Bird』(Showtime)。「狂人」として伝えられることが多いという奴隷制度廃止運動家ジョン・ブラウンを、彼が“解放”した元奴隷の少年ヘンリー…

女の体は女のもの

今年は妊娠・中絶を描いた映画を立て続けに観た。観たのはたまたまではあるが、この題材を扱った作品はとても多いらしい。中絶の権利が制限されてしまうかもしれない地域もあるのだから当然のことかもしれない。日本も産婦人科学会があれでは他人事ではない…

ハリウッドはアジア文化の軽視をやめろ、餅の声を聴くな

ニューヨークが舞台のNetflixシリーズをハリウッドと一緒くたにして良いのか分からないが、とにかく今回文句を言いたいのは『Dash & Lily(ダッシュ&リリー)』だ。Netflixといえば進歩的な作品が多い印象があるかもしれないが、実はあえて前時代的でベタな…

コロナのある世界のドラマの話

コロナのある世界を反映する作品がちょこちょこ出てきた時は、なんだかやるせない気持ちだった。フィクションの中くらい、現実逃避させてくれたっていいのに。でもいつまでもそうは言ってられない。感染対策をしなければ撮影がいつまでもできないし、特に時…

ウィル・フェレルの『ユーロビジョン歌合戦』はユーロビジョンを(あんまり)わかってない

Netflixで新作映画『ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語〜』が配信された。おバカコメディを量産してきたウィル・フェレルがレイチェル・マクアダムスと組んで、ABBAやセリーヌ・ディオンも輩出したヨーロッパの各国対抗ポップミュージックコンテ…

マイノリティ表象や性的搾取について考えるための配信系コンテンツ6選+1

色々排他的な言説を目にして怒っていたが、意見すべきところに意見してなお余った怒りを消化しようと、マイノリティ表象や性的搾取についてわりとド直球に考えさせる配信系コンテンツの紹介を一気に書いた。 AppleTV+は作品数が少ないのでまだ人気がないけど…